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RSウイルス感染症
RSウイルス感染症とは、RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、または会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込む飛沫感染や、感染している人との直接の濃厚接触や、ウイルスがついてる手指や物品を触ったりなめたりすることでの間接的な接触感染による、呼吸器の感染症です。
症状としては、軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。多くは軽症で済みますが、重くなる場合には、その後咳がひどくなる、喘鳴が出る、呼吸困難となるなどの症状が出現し、場合によっては、細気管支炎、肺炎へと進展していきます。
RSウイルス感染症には、特効薬はありません。
ワクチン接種などの予防策もありません。
治療は、基本的には対症療法(症状を和らげる治療)を行います。RSウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染で、発症の中心は0歳児と1歳児です。一方、再感染以降では感冒様症状又は気管支炎症状のみである場合が多いことから、RSウイルス感染症であるとは気付かれてない年長児や成人が存在しています。
従って、咳などの呼吸器症状を認める年長児や成人は、可能な限り0歳児や1歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繫がります。また、0歳児と1歳児に日常的に接する人は、咳などの呼吸器症状がある場合は、飛沫感染対策としてマスクを着用して0歳児と1歳児に接することが大切です。
接触感染対策としては、子供たちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤で消毒し、流水・石鹸による手洗いか又はアルコール製剤による手指衛生を行いましょう。